電子防具導入のア大会テコンドー、疑惑の「失格判定」で台湾の美人選手が涙

サーチナ 11月18日(木)11時2分配信

 広州アジア大会の女子テコンドー49キロ級で優勝候補と見られていた台湾の楊淑君選手が予選の試合中、着用していた足防具が規定に違反していると指摘されて反則負けの裁定を下された。判定の公正を期するために今大会で導入された電子判定が大きな波紋を生んだ。網易が伝えた。

 楊選手は17日午前、1回戦でベトナムの選手と対戦した。実力差を見せつけて9-0の大量リードを奪った楊選手だったが、試合の途中でフィリピンの主審が試合を中断。楊選手の足防具を調べたところ、防具に取りつけられたセンサーに規定違反を発見したために楊選手の反則負けを宣告して試合は終了した。

 競技のテクニカルチーフによると、楊選手が身に着けていた足防具のセンサーが本来の部分に取りつけられておらず、反応しやすい部分につけられていたうえに、センサーの数も多かったという。足防具のセンサーは、相手の胴着などのセンサーと反応して蹴りのポイントを判定する役割を果たしており、楊選手の足防具では容易にポイントが入るようになっていたとのことだ。

 宣告後、納得が行かずにその場に立ち尽くした楊選手とコーチや関係者は協議委員会に抗議を行い、台湾(チャイニーズ・タイペイ)チームも「事前チェックでは問題がなかったのに、試合中のチェックで違反とされるのはおかしい」として競技委員会に提訴を行った。

 これに対して大会組織委員会は「チェック時に一度警告をおこなった」「チェックを通ったあとにもセンサーを付け替えることは可能」として訴えを退けた。結局裁定結果は覆らないことがほぼ決定したが、台湾のスポーツ協会や台湾メディアの記者は裁定に対して「説得力に欠ける」として以前不満を唱えている。

 試合会場で涙を流し、その後「足防具は連盟が認可したものを説明書にしたがって装着しただけ。センサーが多かったなんて知らない。自分がどんな過ちをおかしたかも分からず、話をする機会もないまま失格となった。アンフェアだ」と心境を語った楊選手。最大のライバルと目され、決勝での対戦が注目されるはずだった中国の呉静●選手が日本の笠原江梨香選手を破って金メダルを獲得したのを呆然と見届けた彼女は「(ロンドン五輪)の2012年に出るかは分からない。考えたいと思うが、未来に賭けられるかどうか…」と引退をほのめかしたという(●は金へんに玉)。

 本大会では楊選手以外にも中国と東ティモールの選手がそれぞれ規定違反で失格処分となっている。(編集担当:柳川俊之)
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