テコンドー、防具規格外で失格/ア大会

広州アジア大会で17日に行われたテコンドー女子49キロ級1回戦で、足に着用する電子防具が規格外と判断された楊淑君選手(25)=台湾=が試合中に異例の失格となった。18日付の中国、台湾各紙はこの“事件”を大きく報じ、欧米メディアはスポーツで中国と台湾の対立が起きたと伝えている。

 18日付の中国紙、南方都市報などによると、楊選手がベトナム選手を9-0とリードした時点で、電子防具の異常に気付いた審判員が試合を中断。中国人を含む審判団が失格を決めた。楊選手は泣きながら抗議したが、判定は覆らなかった。同級は中国の呉静●(=金へんに玉)選手が優勝した。

 テコンドーはポイントを正確に判定するため、有効打を電子的に判定する防具が導入されている。報道によると、防具は試合前の検査では問題なく、楊選手は「極めて不公平で納得できない」とコメント。台湾側はスポーツ仲裁裁判所に提訴する構えを見せている。

 中国側は台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の王毅主任(閣僚級)が18日、「事件は技術的な問題」として台湾側への配慮を示すなど事態が政治問題化しないよう火消しに乗り出した。

 テコンドーは台湾でメダルが期待できる競技として人気が高い。中国紙は楊選手側による電子防具の不正操作の可能性に触れている。(共同)

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